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2021.9
【創作】夢見鳥の鼓動
刊行から一年が経過(!)してWEB再録も解禁の時期となったので、サイトの方にはあげさせていただきました。
懐かしみながら作品や初めての原稿生活を振り返る。
まず、今時ついったーもやっていない私などにお声を掛けていただけたこと、とても嬉しかったです。豪華な書き手さん方の作品に並んで初めて自分の作品が形になったことにいいようのない感動を覚えました。
初めて紙媒体になるものを作成するということで、ページをめくって読むということを念頭に置いて構成を考えるのが楽しかった。実際に自分でも何度か印刷してみたりして、そのたびにたくさん赤入れて、いつもと違う執筆形態にも燃えたりして。サイトには載せたけれど、是非ページをめくって読んでほしいとも思う。たぶんまだ主催様のところで通販されてるはず。
テーマは【クレイジーサイコ】。
116にめちゃくちゃマッチするテーマだ!と思いながらも、自分の得意とするテーマとは少し違ったタイプだったからかなり挑戦になるなと思いながらお話をお受けしたのを覚えてる。
3つくらい案を出してから煮詰めていった結果、【タトゥーを入れる116】というものに活路を見出した。最初はピアスを開ける116として思いついた構想だったけれど、クレイジーサイコとするには弱いかな…と考えていくうちにタトゥーになりました。コンセプトは、『跡を残したい11×痛いのが好きな6』です。Foo!!
(余談だけど、没案のテーマに現在再取組み中。年内にアップするのが目標です)
R18G可能ということでそもそも成人向け内容にするつもりだったけど、せっかくなのでタトゥー入れる描写も頑張って書こうと思って色々調べてみた。動画サイトはありがたい。実際の施術の映像がたくさん上がっていて大変勉強になりました。(しかし針が苦手なので視聴は結構しんどかった…)
施術のシーンをいかに官能的に書けるかに力を入れた。間接的に情事であるかのように表現する……というところを目指していたのだけど、伝わっただろうか。いただいた感想でそこに触れてくださった方がいたので努力は報われたと信じてる。
小さなタトゥーから始まって、「意外と謙虚なんですね」なんて6も言うけど、きっとこれでは留まらない。この先も一つずつ消えない跡を11は6の身体に残していくのでしょう。甘い毒がゆっくりじわじわと身体中にまわるように、6もそんな事態を受け入れていくんだろうなと……うっ好き……11は圧倒的に【支配する側の強者】であってほしいという私の11観。
テーマであったり描写であったり、アンソロ寄稿という面においても、なにもかもが挑戦的な作品でとても思い入れの強いものとなりました。本当に楽しい企画の一員となれて嬉しかったです。
お手に取り読んでくださった方、お声を掛けてくださった主催様にずっと感謝しています。
素敵な企画をありがとうございました。
執筆スケジュールも残しておこうと思って書いてみたらバカほど長くなったので、以降は興味ある方だけどうぞ…。有料校閲サービスを利用した話があります。