▼4月
月半ばにお話をいただいてからたてた執筆スケジュールはこんな感じ
・GW中にテーマを決めて、プロットをざっくり練る
・6月中に初稿完成させる
・7月いっぱい推敲にあてる
└有料校閲サービスを利用する
・8月頭に提出
私は決して計画通りに進められるタイプの人間ではないけれど、今回はスケジュールどおりに進めることができた。初めて参加する他人様の企画なのでさすがにいつもよりかは気が張った部分もある。
ネタを考えたり、アイディアを求めて本を読んだり、4月はまだゆるゆると過ごしている。
▼5月
前述のとおりテーマをいくつか出して煮詰めて選別。テーマが確定したらプロットはするすると書けた。
量としては軽めに、起1000承2000転2000結1000で計6000字くらいを目指そうと思っていたけど、予想に反してめちゃくちゃ上回ることに…。ほぼ倍ぐらいまで膨れ上がったものを推敲を重ね削りまくり、最終的な字数は10000字ジャスト。突然湧いてでた字書きのページとしては多かったと思うけどご容赦いただきたい。
6月になったら本気出す!とか考えながら、プロットにちまちま肉付けしてイメージを膨らませる、まだお気楽な時期。
▼6月
少しでもいいから毎日パソコンに向かうと決めて、25日に初稿完成。
私の言う初稿とはとりあえず筋だけ通したもので、完成度としてはとてもじゃないけど人様に見せられたものではない。ちなみにこの時点で11125字。しかもまだ増えそうというメモが残ってる(最高13000字越えた)
とりあえずとワードに流し込んでみたら17ページとかになって3度見した。震えながら「ま、まあ初稿だし…?」「段組みでどうにかするし…?」と見て見ぬふりをした記憶。
完成品よりも濡れ場をしっかり書こうとしていてそれに手古摺っていた。
▼7月
推敲は楽しい。自分へのダメ出しは癖になるってホントだ。
実際にプリントアウトしてみるのが思った以上に楽しかった。見慣れた画面は目が滑るけれど、媒体が変わると今まで目につかなかったところに気付けたり、新しい表現が突如降って湧いたりして、とにかく楽しかった。
ちなみにレイアウトは【楽描堂】さん(ttp://nameless.2box.jp/rakugakidou/a5.html)のテンプレートを使わせていただいた。『本文ページ数が多くなりすぎて真っ青なあなたに贈るテンプレート』っていう煽りに笑う。
印刷して赤入れて修正して、また印刷して赤入れて修正して……第三稿でもうきりがないからいいや!ってなった。濡れ場の描写を大幅カットしたら量も落ち着いたしうまくまとまったのでこれにて完成とする。
で、今回の執筆にあたってひそかに楽しみにしていた有料校閲を依頼しました!ずっと気になっていた【オタペンせんせい】(ttps://otapensensei.info/)です。
受付したらすぐさま応対メールが来て、データ送付の依頼、送付、入金案内と、ほぼリアルタイムでのやり取りができた。支払い後もほぼ入金直後に確認したと連絡が入り、全体を通して迅速な対応がとてもありがたかったです(本業ではないらしいので本当に感謝)。
提出にあたりさすがにタイトルは何かしら決めんと!とここにきて慌てて捻りだした。とりあえずのつもりだったけれど、結局そのまま使うことにした『夢見鳥の鼓動』。夢見鳥は蝶の異名。捻るにしては弱いかとも思ったけど、悩みすぎると沼になるのでさくっと決めてしまった。
7月半ば、進捗率は全体の90%くらい。
▼8月
事前に予定されていた通りのスケジュールで返却していただけた。
こんな感じでメールが来る。
うれしい!!
自分でもしっかり見て誤字脱字程度はないように整えたつもりだったから安心した。加えて、誤った認識で使っている表現がないかっていうのが今回一番知りたかったので、その不安も払拭されて本当に良かった。
明らかな間違いではない「漢字かなのゆらぎ」も青文字で修正してもらえる。これはたくさん直された。
こんなかんじ。
「睨み付ける」「押さえ付ける」「人目に付く」といった「付く」を私は全部ひらがなにしていたのだけど、これが全部直されていて、その数もまあまあなものだった。
青文字添削はそこそこ反映しつつ、すこしだけ自分の表記のままに。これは好みで。
余談だけど、この添削サービスは「はなまる」がもらえると次回利用時500円OFFのクーポンがもらえる。今後ももし本になるものを作るときは絶対利用したいと思う。
そんなこんなで修正を踏まえて作成した第四稿をもって祝☆脱稿!
実は今回一連の作業の中で一番苦戦を強いられたのは原稿以外での提出やコメントカットの作成です。最初にいただいた参加要項の中の単語が分からな過ぎて(デジタル音痴)ご迷惑おかけしたりもしたりしながら、なんとか提出を終えることができた…と思う。最後が一番はらはらした…
▼9月
イベントには参加できなかったけど、無事に終わりましたとご連絡いただき、また送ってくださった完成品を手に取った時はやはりぐっとくるものがあった。これまでも同人誌はなんども購入しているけれど、自分の手が加わっていることもあってか感動もひとしお。ていうか分厚い。すごい…116の民がこんなに…泣いてしまう。届いたその日に一気に読んで打ちひしがれていた…ありがとう…
いつかまた、自分が関わることがなかったとしても、こんな風に推しを好きな人たちが集まって作り上げる作品が生まれたらいいなと思わずにいられない。