【創作】焦燥はそれでも甘くて

・6……11への恋を自覚しきれていないが、聡明な11には惹かれている。
他の女性とデートなのだろうと思い込んでもやもやして恋を自覚しかける。
諦め半分。叶うはずなど万に一つもないと思ってる。
だから自覚していないというよりは傷つきたくないから目を逸らしている感じ。

・11……6への気持ちはしっかり自覚している。
強気に攻めていくし今日のデートで落とすつもり満々だったけれど、
あまりに相手が上の空なので今日のところは断念。


渾身の力作です。現在持てる全てを出し切った作品。形に出来てとても嬉しい。

記録によると、最初に構想を得たのが2022年7月。
文中に「夜風が気持ちいい静かな道を歩きながら」とか言っているのはこのせいですね。

恋愛下手な6が、11への気持ちに向き合いきれずにもやもやしているところが書きたくて、そんな話。

一番書きたかったのは、11のセリフで「いったいどうしたら貴方の心を独占できるんだろうな」です。
6がさんざん11への感情に振り回され、目を逸らしたり肯定しきれず割り切ろうとしているのに、いい意味でぶち壊してくれます。両片想い、おいしいね。
11は当然6との約束を心底楽しみにしていたのに、やたらスケジュール確認されるし話してても上の空だし、今日は一気に新密度上げようと気合い入れてきたのに正直デートは大失敗ですね。でも次の約束取り付けたし次はきっとうまくいくよ。(つづきません)

 

構想から実際に執筆に着手するまで四カ月くらい放っておかれていたけれど、11月~12月頭あたりで文章に深みを出すことについて学びを得るきっかけがあった。
推し作家さんの作品を読んで実例として学んだり、それを実際に取り入れてみて、今回13000字っていうのは実は単品で見れば今までで一番長いかもしれない。それだけ物語に深みが出せていたらいいなと思うけど、その実冗長で読みにくいということもあり得るかもしれない。自分で読んでみたところ『なんてすばらしいものが書きあがったんだ…!』という感動しか今のところないので実際どうなのかは知りえないのだけど。

けれど、やっとこれで13000字でしょ。
今月から始まる『#10万字プロット企画』に参加しようと考えているのだけど、10万字の物語ともなると、やっとこれで冒頭部、くらいのボリュームなんだろうなと思う。10万字は書ける気しないなあ…がんばってみるけど。

閑話休題、絶対かきあげたかったテーマの作品、持てる全てを出し切って書き上げることが出来て本当によかった。
できれば2022年集大成として年内にあげたかったけど、どうしてもタイトルが決まらず年明け一発目の投稿と相成りました。

タイトルは、粘ったけどやっぱり思い至らず、いつものお題サイト様に頼りました。