【創作】56の日小説

久しぶりに作品語りします。
(ほんとは契約関係の方を先に書いていたけど、日付の都合上先にこちらを)



戦闘シーンが書きたくて考え始めた話。
あらゆる機関員が戦う場面を少しずつ書いていきたいなあと思ってる。

といってもうまく書けたかと言えばそれはさておくんだが。
5の戦闘場面はほとんど書けてないけど、でっかい身体してるのに戦闘においては俊敏かつ気配を自在に操れる、体術にも長けた戦い方をするのだろうと思ってる。
6については本文の通り、『魔力特化と思わせてこれだけ動ければ十分』な域ではあるけど、伸びしろもたくさん。あんまり逞しい体型でもないし、足技メインだといいなとおもってそんなふうに書いた。魔法とあわせて闘うのに手は空いてた方がよさそうな気もするし。

 

戦闘シーン以外では思いがけず内部謀反を危惧して先を見据えている6の思想なんかにも触れられたりしてラッキーだったけど、一番書きたかったのは戦闘シーンと、最後の場面で「あなたの背中は僕が守る」と豪語する6。強がりとかではなく、自信たっぷりに滔々と告げています。あたりまえでしょ?みたいな。大切な人を守りたいのは互いに同じ。受けの雄もしっかり尊重したい。

56は本当にお互いのことを信頼しているといいなと思う。
機関員となり、かつての記憶を共有する仲間たちですら怪しくなってしまって、そんな中で唯一気を少し緩めて本音で話せる関係性だったらいいな。

 

5はその風格から体力全振りの脳筋キャラかと思いそうになるけど、賢者の近くにいたし、実はけっこう頭いいとよいなあと夢見ている。4が5にたしなめられて大人しくなったり、6も5に助言を求めたりしているあたり、きちんと仲間内でも認められているんじゃないかなと。6は更に先を見据えているけれど、5もちゃんと頭いいから謀反の可能性に気付けた。6が頼りにしているだけのことはあるんだわ…妄想がはかどって仕方ない。

そうやって色々と先手を打っていたはずの二人にとって誤算だったのは、やっぱり忘却の城送りにされたこと。
5の思惑通り、存在しなかった城で指導者様の監視下で動く分にはまだ裏切り者の動きもセーブできていたと思う。それがあのメンバーで忘却送りにされたせいで、裏切り者たちにとっては格好の舞台が出来上がってしまったのだ。
おそらたちがきたせいで、「光の勇者に成敗される悪」の図になっているけど、彼らが現れなかったらもっと機関内での全面的な争いが見れたんじゃないかと思うと……その世界線、見た過ぎる…!!

『ゼムナスの首輪付き』という表現気に入ってる。名前に埋められたXのことです。何も考えてないけど、きっとなにかしらの拘束力があると信じている。

 

さてこの56は、できているかいないかといえばできていると思う。
あんまり甘い雰囲気は出さないけど、信頼から来る寄り添いが深まった感じかな。逆に心があったら進むのを躊躇してしまいそうな二人だったから、そこはノーバディであることに勢いづいたのかもしれん。5はけっこう葛藤したかもしれないけど、6のこと絶対守りたいし、形はどうであれ間違いなく愛しているとおもう。ちなみに6は守られたいなんて露ほども思っていなさそうだけど自分も5のこと絶対守ると思ってるし、誰も信頼できない機関の中でほんの少し気を緩められる5に特別な感情を持つのは不自然ではないと思うよね。

 

タイトルはまた死ぬほど悩んだ。あんまり口語好きじゃないんだけど、読み終えて見返した時の感じがよさそうだったので押し通した。

最後の段落で「欲しいものありますか?」「考えておいてくださいね」というやり取りがあるから、5が欲しかったもの、をいい感じにタイトルにしたかった。端的に言うと欲しかったのは6からの信頼であり、「貴方の背中は僕が守る」というその言葉がもうこれ以上ない贈り物なんだよね。

 

56の日おめでとう!