推し月間と反省

今年の推し月間はものすごく楽しく活動できた。



ちょっと五月のイベント前あたりの反省をする。

五月、思うように筆が進まなくて長らく創作から目を逸らしたりしながらうだうだしていたのは、実のところ本当に書きたいものを押さえつけてイベントの作品作りに勤しんでいたからということに気が付いてしまった。
あれはあれで結果として作品が一つ生まれたのでよかったとは思ってるけど、見えない誰かを意識して書いたものとなってしまっていたので全然自分で納得できてなかった。

『多くの人の目に触れうるから、馴れ初め話だとカプ知らない人でも入りやすいかな』
『となるとキャラと設定が生きるようパロディでなく原作軸で』
『恋愛色は控えめにして、さらっと読める短いものにしよう』

そんなことばかり考えて、 いるかもわからないご新規さんのために自分の書きたいものの真逆を突き進んでいたのだ。ネタ自体は好きで思いついたもののはずなのに、正直苦しいばかりで書くことが全然楽しくなかった。そもそも、カプを知らない初見の読者っていったい何を見据えていたの?ほんと迷走…

(でもなんとご新規さんには読んでもらえた。もうこの先一生有り得ないレベルの奇跡だったと思う。書き込みすごく嬉しかったし救われました。感謝。)

 

迷走していたことに気付いたのはイベントが終わってようやく六月のために何か書こうと動き出した時。
私は推しと雨というシチュエーションが好きすぎるので、今年もそういうテイストで何か書こうと考えていたし、それに際してアイディアが三つくらい既に出ていた。

そうして書きたいものに取り組んだら、まあ筆の進むことはやいこと。水を得た魚って感じだった。

こんなにストレスなくスムーズに世界が浮かんできて書けることに驚いたし、感動して書くことが楽しかった。スランプだと思ってたけど全然そんなことなかった。本来の自分に戻った気がした。これだったんだ、私が書きたかったものって。

私の本当に書きたいものは、原作設定そっちのけで恋愛しちゃってる二人。私の解釈を特盛にした、パラレル世界で見せてくれる二人の新しい一面。動きのない原作沿いで書くのはもう限界がある。ならば自分の解釈を深めて大好きな二人のこともっと描写したいし、二人の感情や周りの空気やその世界を仔細に描写したい。

 

ということで六月に書いたお話はいずれもすっごくいきいきと書きました。書いてて本当に楽しかったし、読み返しても大好き。やっぱり誰よりも自分のために書かなくてはならないと痛感した。

今書いている推しと雨シリーズ(?)の第三弾は、正直いつも以上に万人受けしないと思う。パロディだし、癖が強くてとても支部にはあげられない。でも自分が読みたくて、書きたくてたまらなくてすごく楽しんで書いてるもの。早く書きあげたいな。梅雨明けまでにがんばりたい。