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2020.12
【創作】魅惑の琥珀色
柚木麻子「BUTTER」は話題になってからずいぶん経つけど未だに店頭に並べられていたり、古本屋のランキングでは堂々上位を飾っていたりする。
『魅惑の琥珀色』はBUTTERからインスピレーションを得た部分が大きい。主人公がSEXの後食べる塩バターラーメンが出てくるのだけど、これが…死ぬほどおいしそうで…。
BUTTERは全体的にバターを使った料理の描写がふんだんで、随所で食欲を掻き立てられる。ストーリー自体も割と重くて、ページ数も普通に多く、他にない重量感があった。描写・表現も美しいものが多く、勉強になった作品。寒い時期に良い。話が逸れているな。
三大欲求を満たす二人、がメインテーマ。寒い日のラーメン、がサブテーマ。寒くなってきて、あつあつのラーメンが身に沁みる…というところから火が付いた気がする。思いついたのが10月ごろ?だったから、文中に晩秋という単語が残ってしまっている。もうすっかり冬です。
反省点は、後半から終わりにかけて急激に失速しているところ。1→2ページの辺りで盛り上がりを見せてから、燃え尽きてしまった。まあ、それでも書きたいことは書けたし楽しく書けました。
自由奔放なタイプの受けさんが楽しく書けた。彼だって男らしく欲情したり、若者らしくラーメン食べたくなったりしてもいいと思う。付き合ってもう長くて、飾らない自分を出せる関係になっている。振り回される攻め様も好き。包容力が半端ない。これはサビだから何度でも言うんだけど、スパダリとツンデレは相性良いっていうのをマジで体現してくれてる自カプ、一生好きです。