【創作】七つ下がりの雨と恋

ななつさがり‐の‐あめ【七つ下(が)りの雨】
午後四時過ぎに降り出した雨。大概は長く降り続くので、なかなか終わらないもののたとえにいう。(“デジタル大辞泉”より引用)



雨と推しカプが好きすぎて好きすぎて今年も書いてしまった。
以前に少し触れたオンラインイベント『どうあがいても初夜』に寄せて(といっても結局参加はしていないけれど)締め切りを設定して取り組んだものです。
以前の記録で『五月中には筋を通して~』とか言ってたけどまるで無理だった。当初の案は煮え切らなかったので没にして、急に降って湧いた展開に六月中旬ごろから手を付けて勢いで形にしました。勢い大事。
出来としては結構気に入ってる、けど、やっぱり難しかったなあというのが正直な感想。
今はかなり背伸びして書きあげた感だけど、どうにか今後も自分の作品の中に落とし込みたい。好きな人の作品からの影響をものすごく受けています。

本編について。
今回もまた雨にまつわる単語を眺めていたところに出会ったものからインスピレーションを得ました。
タイトルも一応自作。捻りはないけどリズム感で決めた。「なかなか終わらないもの」は、行為自体がだらだらと長く続くのでもいいし、恋が長く終わらないものであってほしいという祈り(?)もこめている、かもしれない…

二本立てにするつもりはなかったといえばなかったのだけど、どうしても一つの物事についてどっちの目線でも物語を展開したくなってしまう質なので、七つ下がり…をあらかた書いたところで書き足りなかったところをアレンジして狂い咲き…といたしました。
これらのテーマは間違いなく『初夜』ではあるのだけど、白い手を木蓮に喩える部分が書きたかった話でもあるのでそのあたりが一番書いていて楽しかったです。
本当は六月だし梅雨だし、紫陽花に言及した話にしたかったはずなのに、どういうわけだか木蓮推しになってしまった。正直この時期に木蓮を出すのは無理がありすぎなんだけど(『狂い咲き』の範疇すら超えてると思う…)どうしても書きたかったから突き通してます。ご容赦を…

二人の初夜案は実はずっと前から、機関員でも現パロでもたくさん(w)考えていて、でもまだどれもちゃんと形にできてなかったから、今回はいい機会でした。やはり期日を設けることは大事なのだ。
これまでのメモとはどれとも違う新しい話なのだけど、好きなテーマは何度煎じてもおいしいのでそのうちまたいろんなパターンで書き起こしていけたらいいなあなんて思ってる。楽しい。


すごく気に入ったので折本にしてみた。めっちゃアガる…!

 

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自分用、梅雨時に読みたい推しカプの話

お題008 雨に降られてずぶ濡れで帰宅(機関員116)
お題019 雨に降られる(現パロ116)
お題046 雨に降られる2(現パロ116)
お題067 雨に降られる3(現パロ116)
お題070 虹が出ていたので思わず(現パロ116)
お題083 外がひどい嵐(現パロ116)
止まず遣らずの雨の音(機関員116)
七つ下がりの雨と恋(現パロ116)
狂い咲きマグノリア(現パロ116)

自萌できるタイプでよかったです。むしゃむしゃ。