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2022.6
【創作】瞼の裏の幸福
最初に考えていたよりもだいぶマイルドになった。もっとシリアスみが強かったのだけど、そのせいで全然筆が進まなくなってメンタルに支障を来してきたのでだいぶ削って方向転換してる。好みとしてはシリアスよりも甘いものなんだけど、シリアス展開ばかり考え至ってしまうのは何故なのか。たぶんカプ観がシリアス寄りなんだろうな。
結婚式にはしゃぐタイプかと言えばそんなことはなさそうな二人なので、書きたいと思いつつもどうしたら自然になるか考えるのにたくさん悩んだ。最初の案から無理矢理方向転換したからけっこう急な気がしなくもないけれど、最近とある創作者さまのお言葉に【書いている感覚として『ちょっと急だな』と思うくらいが読み手にとってちょうどいい】という言葉を見たのでそのように意識してみた。確かに私は一場面を細かく書き込むのが好きなせいで、これまでの多くは読み手の方からしたら冗長だったかもしれないと思うなどした。どうなんだろう。まあ好きに書くんだけどさ。
花を贈る、指輪を贈る、何も贈らない、キスをする、しない、何を誓うのか、誓わないのか。
どんな物語でもそうなんだけど、色々なパターンをずっと頭の中で練って私の中の二人の最適解を探すのは、楽しくもあり悩ましくもある。だいたい最初に思いついたときはとても楽しくて、更に練ろうと考えこむと深みにはまって駄目になる。
11だし花は送りたい。指輪はなくていい。キスはしてほしい(願望)
そんなところに落ち着いたらテーマソングの歌詞を思い出したりして、やっぱり『綺麗な花も証人もいらない』ふたりだけの閉ざされた約束(しかも未来はない)って素敵だなあってしみじみ思いながら無事書き上げることができた。おめでとうございます、元気な小話ですよ。
タイトルはお題サイト『睫毛』様より拝借してます。初めてお借りしたけど、大変好き。
前日夜に最後の見直ししてるときにタイトル決めていないことに気付いて慌ててお題サイト様を巡り歩くなど。自分で考えると『誓い』一択だったのだけど、諸事情により没。
本作の中での幸福値の絶頂は11→6への誓いの場面なので…瞼に焦点を当てるのもいいかなあなんて言う思いからのチョイス。
没にしたシリアス展開強めなプロットと没台詞を次頁に流しておきます。
いつかしれっとリサイクルするかもしれない。